一枚板特製バケツ

日用品のレギュラーメンバーといっても過言ではないバケツ。

洗濯、洗車、庭いじり、刃物を研ぐときなんかにも使います。水を張りながら野菜や飲み物を冷やすという使い方も。
現代の主流はプラスチックで出来たもの。プラスチックでバケツを作るという事は機能的にもとても合理的ではあるのですが、昔ながらのブリキのバケツの趣に魅力を感じる人は少なくないと思います。
そこに着目したバケツメーカーがブリキで日本製で精度よく趣のあるバケツを製造し、こだわりのあるお洒落な人をターゲットに東急ハンズなんかで販売されていたりします。昔は当たり前にあった、どこの金物屋にも置いてあったようなブリキのバケツを売り方、説明ひとつでとても価値のあるものだとして販売しているんですね。そこまで説明しないと伝わらない良さを持った道具が日本にはたくさんあると思います。運よく、良さや魅力を再発見してもらい発信してもらい、たくさんの人に知ってもらった道具は残っていきますが、ほとんどのものが大半の人に知られぬまま姿を消していきます。
ですので私は興味を持ったジャンルの道具には出来るだけ接触していきたいのです。そしてそういった道具を買ったあとの言い訳にしたいのです。

話を戻しまして、私はここ数年、長く使えるバケツを探していました。きっかけは訓練校の研ぎ場に置いてあった無数のブリキのバケツ。どれくらいの期間使われてきたものなのかはわかりませんが、サビたり経年変化した姿がなんともかっこよかったのです。そしてそれらを使いながら、自分の使い込めるバケツを探し始めました。金物屋やホームセンターに行った際は必ずチェックしていました。もちろんインターネットでも随分と検索しました。
長く使える、壊れないという点でゴムバケツを買いそうになったこともありましたが、サイズがしっくりこないということで断念。
昔ながらのブリキのバケツももちろん迷いましたが、もう一つ決定的な理由が欲しくて買わずにいました。
そうして遂に職場の近くの金物屋で出会ったバケツがこちら。

一枚板特製バケツ

一枚板特製バケツ

なんと継ぎ目のないブリキのバケツ。ヘラ絞りのような上品なものではありませんが、プレスでガツンと作られた武骨なバケツ。
持ち手と本体とをつなぐ金具は3点溶接されています。溶接部分は錆を呼ぶので嫌がる人もいますが、個人的にはとても好みです。
プレスで作るからなのか一般的なバケツに比べて高さが約15cmと浅めなのですが、底の直径は約23cmあります。このサイズが絶妙なんです。砥石を寝かせて浸けておくことができます。この場合バケツが浅いと使い勝手が良いんです。
そして持ち手。全体的に重厚なイメージが漂う中、持ち手をプラスチックにすることで軽やかさを演出。品質保証と大きく書かれたラベルとの相性も抜群です。

一枚板特製バケツ 内部

継ぎ目のない内部

一枚板特製バケツ 底部

底部

金物屋には在庫がこの現品しかなかったので、今後もコンスタントに手に入るものなのかどうかはまだわかりませんが、とてもおすすめのバケツです。価格は3000円くらいを予想していましたが、はるかにその下を行く価格でした。